
東京ガスや大阪ガスなど、日本全国の各地域にはガスを供給しているガス会社があります。これらのガス会社はガスを安定供給するのがメインの仕事で、利用者向けのサービスを行なうためにサービスショップという指定業者システムをとっています。サービスショップは利用者の求めに応じてガスの開栓や閉栓、ガスメーターの交換など、ガスの供給に関わるサービスを行なっています。これらの業務は欠かせないものなので、皆さんがお住まいの地域には必ずその地域を担当するサービスショップがあるはずです。
ここまでは、サービスショップに対する正しい認識です。
しかし、ここから先は落とし穴と呼べる部分です。
サービスショップにはガス会社のロゴが冠されており、「ガスのことならお任せ」というPR活動を行なっています。利用者もガスのことなら、とにかくサービスショップに相談するということが当たり前になっています。その証拠に、サービスショップの店頭にはガス会社のロゴが入った給湯器やコンロ、ファンヒーターなどのガス器具がずらりと並べられ、販売されています。
それでは、これを電気に置き換えてみましょう。指定電気工事店で、東京電力や関西電力のロゴがついた液晶テレビや洗濯機を購入したことはおありでしょうか?そんな方は1人としておられないと思います。なぜなら、そんなものは売られていないからです。家電は家電販売店で購入するものです。
ガスにもこれと全く同じことが言えるのですが、多くの利用者はサービスショップが唯一のガス器具販売店であるというイメージを持っているため、相場から見ると非常に高価な「ガス会社のロゴ入りガス器具」を購入している事実があります。
サービスショップには、ガス工事を行なうスタッフと営業スタッフがいます。営業スタッフの仕事は、ガス会社のロゴ入りガス器具を販売したり、関連事業として行なっているリフォームなどの仕事を取ってくることです。ガス会社のロゴが入っている看板や社名を活用し、利用者から得ている安心感を武器に営業活動を行なうので、高い実績を残しています。
しかし、サービスショップで売られているロゴ入りガス器具というのは、一般的なガス器具販売店で売られているメーカーの製品とほぼ同じものです。ロゴが入っているという安心感で、非常に高価であっても購入されるお客様は多くおられます。一部では「サービスショップのものしか使えない」という虚偽の説明をしている営業マンもいるという論外な事例を目にしたこともあります。
サービスショップでのお買い物は、上記の理由で非常に高くついてしまうことはお分かりいただけたと思います。次は、工事やアフターサービスについてお話ししましょう。
サービスショップには、ガス工事の専門スタッフがいます。しかし、「ガス器具の設置工事」に関する専門スタッフではありません。ガス器具の設置工事に関する優秀なスタッフは、一部の有力なガス器具販売店にしかいません。
専門ではないスタッフによる工事となると、当然ながら多くの人員と時間が必要になります。つまり、工事代金が高くなってしまい、お客様に転嫁されてしまいます。ガスナビの提携スタッフによる工事と比較すると、施工を行なう人件費で4倍程度の差があるため、それが工事代金に反映されていると言っても良いと思います。
また、サービスショップはガス給湯器販売会社と違って、他の商材をたくさん抱えています。ガスによる床暖房や浴室暖房など、せっかくなのでこの機会に取り付けませんかという提案をする事例が非常に多くあります。これらの機器はリフォームを伴うほど大掛かりなもので、本体価格も設置工事も高額です。
「給湯器の取り替えをしたかっただけなのに、気づいたら床暖房や浴室暖房まで取り付けたので大変な金額になった」ということがないよう、必要なものだけを適正な安さで設置するという賢い判断が求められます。
インターネットでの比較検討がしやすい時代、ガス給湯器も比較検討をしてから購入される方が多くなっています。そこで最も重視されるのは、やはり価格です。そこで、最近では激安販売を前面に打ち出している販売会社が非常に多くなっており、ホームページを見ると「75%OFF」「80%OFF」などという、信じられないような値引きが行なわれています。
まさに価格破壊とも言うべき状況ですが、これはやはり価格重視で比較検討をしているインターネットユーザーを取り込もうとした競争の結果で、過当競争の行き着いた結果だと言えます。
しかし、商品には原価というものがあります。原価と同じ価格で販売していては利益が出ませんし、それを割り込むような価格設定にすると売れば売るほど赤字です。それでは事業の意味がないので、「何か裏がある」と思われている方が多いのも事実です。
最も考えられるのが、本体価格を激安表示にしておいて、それ以外の部分でしっかりと利益を取るという方法です。工事代金や各種手数料など、中には本来必要のない“手数料”まで上乗せされていることもあるようですが…。
次に考えられるのが、コスト削減です。コスト削減というと聞こえは良いですが、ガスナビを含めてガス給湯器を販売、施工をしている会社のほとんどはコスト削減への努力をすでに行なっています。しかし、それでは他社と比べて大胆な値引きはできません。その先にあるものは、必要なものまで削減してしまうことによる、行き過ぎたコスト削減です。
いわゆる手抜き工事は論外ですが、一部の悪質な業者による施工で必要な処置が施されておらず、手抜き工事と言われても仕方がないような事例は数え切れません。
また、工事そのもの以外の部分でもコストを削減しすぎるとサービスの品質を低下させることがあります。設置後のアフターサービスが事実上ほとんどない場合や、保証を行なっていない場合など、これらは激安販売のためのコスト削減から生じたものです。
初期費用のことをイニシャルコストと言いますが、多くのお客様はどうしてもこのイニシャルコストに目がいきがちなので、それを安くすることで目を引こうとする激安販売が行なわれています。しかし、ガス給湯器というのは設置してから長い期間にわたって使い続けるものです。安心して使えることや、何かトラブルが生じた時にしっかりとした対応が得られることなど、こうした品質が備わってはじめて良いものと言えるのです。
イニシャルコストという価格の一部だけに目を奪われず、激安になっている理由をしっかりと知ることが大切だと思います。その理由を分かった上であれば、それでも激安のものを購入したいというお客様がおられたとしても、それは問題のないことです。
一般的にガス給湯器はメンテナンスが不要な機器です。クルマのように定期的な整備や車検を必要とせず、一度取り付けたら使えなくなるまで使い続けることがほとんどです。しかし、そんなガス給湯器でもトラブルを起こすことがあります。
いつも正常に動作して当たり前の給湯器が突然動かなくなることの不便さは計り知れません。キッチンでの洗い物やお風呂が自由に使えなくなるのですから、生活にかなりの影響を及ぼします。
ガスナビは、そのために24時間対応のサポート態勢を整えているわけですが、サポートの品質を高めるために、ガス器具の構造や製品についての高度な知識を有しているスタッフが直接対応にあたっております。
ガス給湯器には、起きたトラブルについての情報を伝える機能があります。リモコンなどに表示されるエラーコードは、一般の方が見ても意味が分からない暗号のようなものですが、メーカーや製品知識を有しているスタッフが見ると、その意味が分かります。トラブル時にお電話をいただいて、その電話口でエラーコードをお伝えいただければ、電話口でのお話だけで解決できるトラブルも非常に多く、これなら迅速なトラブル解決が可能です。 仮に電話によるサポートを行なっている業者であっても、高度な製品知識を持ったスタッフがいなければ「後ほど折り返します」、夜中であれば「明日対応します」と言われてしまうことになります。これでは「今すぐ使いたい」というご要望にお応えできているとは言えません。
ガスナビは、アフターサービスにも高度な知識と豊富な経験を持つスタッフを配置することで、あらゆる方法を使って迅速に解決することを心がけております。
これは余談ですが、現場スタッフの話です。給湯器には「出湯量(しゅっとうりょう)」と言って、これまでにどれだけのお湯を供給したかという記録を残す機能がついています。お客様が「全然使っていないのに、いきなり壊れた」とおっしゃることがありますが、実際の出湯量を見るとものすごい量のお湯が使われていた、ということもあるそうです。やはり、嘘はつけないものですね。
ガスナビは給湯器に対して月額10円、追い炊き機能付きの給湯器に対して月額20円で10年間保証をお付けしています。このように、明確な保証が付けられているかどうかは、その業者の自信の表れと見ることができます。
具体的な数値で施工実績を公開しているかどうか、これは客観的な評価となります。例えばガスナビが、マンションにお住まいのお客様からご依頼をいただいたとします。ガスナビの提携施工会社の施工実績はあまりにも膨大で、過去に同じマンションで別のお客様の工事を行なった記録を見つけることが非常によくあります。すでに前例があるため、工事の流れも非常にスムーズになります。単に実績の数だけを見るのではなく、実績の質にもこだわってみてはいかがでしょうか。
24時間で電話対応をしている業者が全てではないので、まずは24時間対応の仕組みがあるかどうかは判断材料になります。さらに、そのアフターサービスの中身について、電話口だけである程度の対応ができる専門的なスタッフが配置されているかどうかも、長く使い続ける給湯器の品質として比較材料にする価値があります。